夏の思い出(その2)②

ゴーヤクッキング2日目。今日はゴマの会社「真誠」さんのご協力で年長児さんが「ごますり体験」をしました。ごますり体験で作った「すりごま」をゴーヤと和えることで「ゴーヤの和え物」の出来上がりです。味のポイントとなるすりごま作り、さくらぐみのお友だちもきくぐみのお友だちも、「ごますり」初体験の子ばかりでした。

ごますりを体験する前に「ごま」がどんな食べ物なのかをDVDで観せていただきました。そのあと「真誠」さんから配られた冊子を見ながら、ごまについてのお話を聞いたり、クイズをしたりしました。

いよいよごますりのスタートです。まずは擂る前のごまを小さいスプーンで1掬い食べてみます。みんな神妙な顔になって「味しないよ?」「小さすぎてわかんない。」と口々につぶやきます。

「それではごまを擂り潰してみましょう。」真誠のスタッフの方の声がけでごますり体験がスタートしました。すりこ木と鉢をしっかり擂り合せて、ごまの粒を擂り潰します。「ゴリゴリゴリゴリ」とすりこ木のこすれる音があちらこちらから聞こえました。

しばらくすると「なんかいい匂いがするよ。」「ほんとだ、いい匂い。」と話すお友だちがちらほら出てきました。真誠さんの声がけで、すりごまにしてからもう一度スプーンにとって、匂いを確かめて食べてみました。「なんかいい匂いがするようになった!」「なんか甘い味がするよ。」ごまの変化に驚きの声が沢山上がりました。

ごますり体験の後、できたすりごまを前日下準備したゴーヤに混ぜて「ゴーヤの和え物」の完成です!さあ、みんなで実食!クッキングの前には「お野菜は好きじゃないな。」「ゴーヤって苦いんでしょ?食べられるかなぁ。」などと不安そうな顔をしていたお友だちが、満面の笑顔でゴーヤを食べていました。

「見て見て全部食べられたよ。」「おかわりしてもいい?」と空になった容器を見せながら楽しそうにゴーヤを食べていました。

子どもたちの「自分で育てた」「自分で料理した」という体験は食べることへの意識、意欲を高めます。また誰かと一緒に食べる「共食」は、ご飯の時間を楽しくし、食への興味を刺激し合う時間になります。幼稚園では子どもたちと一緒に食べ物について体験したり、発見したりする時間、楽しく一緒に食事をする時間を園の生活の中で大切にしています。ご家庭でもバーベキューや果実狩りなどのレジャーや食卓の団欒を通して、ご家族で「食べること」を楽しむ時間を作ってみてはいかがでしょうか?

夏休みはまだまだ続きます。次回も夏休みの思い出をご紹介します。またインスタグラムの方でも園での子どもたちの様子を紹介させていただいています。「東山幼稚園」で検索して是非ご覧ください。

植田