夏の思い出その5(ゴーヤ③)

最後のゴーヤ体験は「食べる」です。今まで色々な発見をしてきたゴーヤが、一体どんな味なのか、どんな風に調理するのかを体験しました。

まずは、ゴーヤについてのクイズあそびです。どんな栄養があるのか、どんな料理をするとおいしく食べられるのか、クイズ形式でせんせいと一緒に考えました。

次にゴーヤの塩もみを自分たちでしました。「しっかり揉むと苦みが抜けるよ。」とせんせいに教わり、潰れたりしないように注意しながら真剣にゴーヤを揉み込みました。「美味しくなーれ。」と周りのお友だちも応援します。

塩もみができたゴーヤをせんせいが湯がいてくれました。すこししんなりしたゴーヤを見て「おいしそー?」とはしゃぐ子、「なんか変なにおいだね。」と顔をしかめる子、どの子も興味津々で観察していました。

いよいよ味付け。今日使用する調味料は、ごま油とポン酢です。容器に入った調味料を配られると、「これを入れるとどんな味になるの?」「なんかにおいがするよ。」・・・みんな調味料を光に透かしたり、においをかいだりしながら観察をしました。

調味料と、ツナと白ごまを入れたらかき混ぜます。「おいしくなーれ?おいしくなーれ?」。おまじないを唱えながら、交代でゴーヤを混ぜ合わせました。

さあ、いよいよ実食。一口食べてみて「苦ーい!!」と悲鳴を上げる子や「美味しいよ!!おかわりしていい?」ともりもり食べる子様々でした。

「本当におかわりしたんですか?うちでは食べさせたことなかったんですが。」「普段野菜をほとんど食べない子なのに、ゴーヤは美味しかったと満足げに帰ってきました。」・・・。ゴーヤの食育後のお母様方の声です。子どもたちは、自分が深く関わった食物を自分で調理して食べるという体験を通して、食べ物に感謝し、美味しくいただく経験もできた様子です。とても楽しい夏の体験でした。                       植田